今日は『超就職研修』を主宰するに到ったかをお話しします。


私は、BAGの企画・生産・卸の会社を10年間経営。
その前15年やはりBAGの会社に勤めていたので、
かれこれ四半世紀以上 ファッション・流通業界に携わってきたことになります。


そんな中、決して忘れることのできない女性がいました。
それは、実は決して良い出逢いではありませんでした。

7年前、弊社はBAGのデザイナーを募集していました。
面接に来られた20歳代前半のその方の第一印象は、おとなしい女性。


私は社会経験のない履歴書と、
彼女の描いてきてくれたBAGのデザイン画を見た瞬間、
この子では務まらないだろうと、心の中で「不採用」を決めました。


そう思い、ふと彼女の方をみると、
私がまだ何も語っていないのに 私の表情の変化に気づいたのでしょう。


彼女の顔が、悲しげに、そして必死の形相に変わり、
そして、なんと・・・


「私はどうしてもBAGデザイナーになりたいのです。
給与はいりません。雇ってください」


と私に訴えてきたのです。



その見た目からは想像もしていなかった言葉に、
あまり動揺しない私が、急なことに何を言えば分からず・・・

「ハローワークからの紹介で給与なしでは採用できないよね」
と、つい杓子定規な最悪の返答をしてしまいました。


その後、よく事情を聞いてみると、
彼女は今までに、10社近くのBAG関係の企業に面接を受けたが、
すべて不採用で断られてしまい、
藁にもすがる思いで、念願のBAGメーカーで就職したかったのだと言います。


その頃は、50-100億円規模のBAG問屋がバタバタ倒産していて、
あるいは、倒産直前の業界自体が瀕死の状況だったこともあり、
当社には、未経験の女性を採用できる余裕はどこにもありませんでした。。



彼女が帰った後、
自分の心の中になんともいえない「無力感」が去来してきました。


BAG業界に憧れ、無給でもデザイナーの夢に向けて
進もうとしている若者の目の前で、
その扉を閉めてしまったことによる虚しさだったのかと思います。


また、夢を持っている想像力豊かな若者を採用しない
自分たちの業界を考えて「こんなことを続けていては先は無いな」と痛感したのでした。



その時の想いが今も、頭の片隅から離れることがなく、

彼女のような夢と希望を抱いている若者を、
同じ(ファッション流通)業界に入れることをしなければと言う
気持ちが芽生えたきっかけです。



その出会いから7年もたって私の人生、
そして多くの若者の人生を変えることになりそうです。



大分時間は経ちましたが、ようやく今年事業化を達成し、
今年6月27日から58名の受講者でスタートしました。

中には、既に数名の就職決定者も出てきています。


10月27日の研修修了までまだ時間はありますが、
私自身も、彼らにどこまで伝えられるか頑張りますが、

彼女のような夢と希望を胸に、大きく羽ばたいて貰えることが私の楽しみです。





posted by アッシュリーズ at 14:04 | 東京 ☀ | Comment(1) | 『超就職研修 ファッション流通科』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
篠原さんと出会ったこと、私たちそして多くの若い人達にも大きな存在だと思います。希望、人生、知識、経験、夢〜を与えて頂きました0^−^0この出会いに感謝し、これからも大切に思ってそしていつかご期待に応えられるような人になりたいと思います!(^*^)
Posted by enn at 2011年09月13日 22:40
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